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Ankerのモバイルバッテリーに発火の報告、自主回収へ 製造過程に不備
アンカー・ジャパンが、モバイルバッテリー「Anker 535 Power Bank(PowerCore 20000)」の自主回収・返品を始めた。日本国外で発火の報告があったという。
アンカー・ジャパンは2月7日、モバイルバッテリー「Anker 535 Power Bank (PowerCore 20000)」の自主回収・返品を始めた。日本国外で同製品の発火報告が数件あったことから、世界規模で自主回収する。製造販売はすでに停止している。
Anker 535 Power Bank (PowerCore 20000)は2022年11月に発売。価格は9990円。回収・返金の申し込みは専用のオンライン窓口で受け付ける。対象は品番に「A1366」と記載がある製品だ。
不備の原因は温度を検知する「NTCサーミスタ」という部品の接着。接着剤が硬化し終わる前に本体を組み立ててしまい、電池セルとケースの間にNTCサーミスタが挟まれたことで位置がずれたという。これによりショートの可能性がある個体が出た。
Anker 535 Power Bank (PowerCore 20000)は他の製品と違い、NTCサーミスタを背面に配置していたことから、一部が検品をすりぬけて出荷されてしまったという。他の製品には同様の不備はなかったとしている。
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