OperaブラウザもChatGPT採用のWebページ要約機能追加へ
OperaもOpenAIのChatGPT採用機能をWebブラウザに追加すると発表した。Microsoftが発表した「新しいEdge」と同様に、表示しているWebページの内容を要約して提示する。いずれも「間もなく提供開始」の見込みだ。
ノルウェーOperaは2月10日(現地時間)、Webブラウザに米OpenAIの「ChatGPT」採用の新機能を追加すると発表した。表示しているWebページを要約する「Shorten」(短縮)機能だ。
6日には米Googleが独自LLM採用の会話形AIサービス「Bard」を、7日には米MicrosoftがOpenAIの技術採用のチャットbot搭載の新しいBingとEdgeを発表した。Operaの発表はこれらに続くものになった。
ソン・リン共同CEOは発表文で「ジェネレーティブAIツールに対する一般の人々の関心の高まりを受け、今こそWebブラウザがAI採用のWebへのゲートウェイになる時が来たと考えている」と語った。
OperaのShorten機能は、まだ一般には公開されていない。Microsoftの「新しいEdge」のページ要約機能とほぼ同じものになるとみられる。Microsoftは新しいBingの提供は開始したが、新しいEdgeはまだ利用できない。
Shorten機能が利用できるようになると、ブラウザのアドレスバーに「Shorten」ボタンが表示され、これをクリックするとサイドバーの右に、表示しているページを要約したテキストが表示される(記事末の動画を参照のこと)。
OperaはThe Vergeに対し、「間もなくリリースする」と語った。同社はShorten以外にもAI採用の機能に取り組んでおり、「人気のAI生成コンテンツサービス」をサイドバーに追加していく計画という。
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