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パナの若者向け「食洗機」出足好調 6割が「必要ない」という世代にどう挑んだか:知らないと損!?業界最前線(2/7 ページ)
パナソニックからお一人様向けの食器洗い乾燥機が登場した。工事不要のタンク式でコンパクトな点が特徴だ。すでに従来品の約3倍のオーダーがあるという。普及率が3割未満という食器洗い乾燥機市場で、6割が「必要ない」とする世代に対し、パナソニックはどう挑んだのか。
食器洗い乾燥機の普及率、いまだ3割以下
日本国内における家庭用食器洗い乾燥機の登場は1960年にさかのぼる。そして80年代にはシステムキッチンに対応したビルトインタイプも登場し、90年代後半の共働き世帯の増加によって普及が後押しされた。
しかし登場から80年以上経過しているにもかかわらず、国内普及率は29.2%(22年内閣府消費動向調査耐久消費財普及率)で、国内総需要は年間90万台(日本工業会)程度となる。
住居形態別で見ると持ち家の場合は35%を超えるのに対して、賃貸住宅では5.8%と低い。ただし年代世代別構成で見ると、ピークの二人以上世帯の40代では47.4%と半数に迫るほどに普及は進んでいるが、対して単身世帯は最も高い70代以上でも19.2%にとどまる。つまり食器洗い乾燥機の課題は、賃貸住宅と一人暮らし世帯へ普及のなのだ。
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