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パナの若者向け「食洗機」出足好調 6割が「必要ない」という世代にどう挑んだか知らないと損!?業界最前線(5/7 ページ)

パナソニックからお一人様向けの食器洗い乾燥機が登場した。工事不要のタンク式でコンパクトな点が特徴だ。すでに従来品の約3倍のオーダーがあるという。普及率が3割未満という食器洗い乾燥機市場で、6割が「必要ない」とする世代に対し、パナソニックはどう挑んだのか。

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フライパンは洗わない中食ニーズに

 パナソニックによるとSOLOTAのターゲットは、単身世帯で賃貸住宅住まいの20〜30代。忙しく働いていて中食メインの食生活をしているユーザーだ。このため、一人暮らしのキッチンにも置きやすい業界最小設計のコンパクトサイズのボディを採用。直径23cmまでの大皿までは入れられるが、フライパンや鍋などの洗浄は想定していないつくりとなっている。お茶碗と汁椀、小皿大皿、中鉢とカトラリーなど、一人分6点が洗えるお一人様向けのサイズなのだ。


本体下部に水タンクを内蔵しており、手洗いではできない50度以上の高温と強力な洗剤、水流で食器を洗うことができる

 パナソニックによるターゲット世代への事前調査では、「食洗機に興味関心がない」という回答が47%、さらに「必要と感じない」「考えたことがない」という回答を合わせると64%にも上ったという。

 しかしその反面、食後の食器洗い片付けを嫌いな家事と答えた回答者は58.7%で第2位(1位はトイレ掃除)という結果だった。そして家事に関しては「あまり時間をかけずに効率的にやりたい」という回答が81%を占めている。SOLOTAはそんな“タイパ”を重視するターゲット世代に向けた新しい提案なのだ。

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