還元率だけじゃない ポイ活勢が注目するOliveの銀行特典が攻めている:NEWS Weekly Top10
Oliveの魅力はいったいどこにあるのか。最大15%の還元率から、銀行系の基本特典に、ネットの関心はシフトしている。
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10
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ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は2023年2月25日から3月3日までの7日間について集計し、まとめた。
先週のアクセストップは、大ヒット中の映画『THE FIRST SLUM DUNK』に、LINEの隠しスタンプがあるという記事。筆者も当然映画を見に行ったが、これは本当にすごい映画。何度も見に行ったという話をいろいろなところで聞いたが、その気持も分かる。
2位に入ったのが、三井住友フィナンシャルグループが手掛ける総合金融サービス「Olive」についての記事だ。
さて、このように注目されるOliveの魅力はいったいどこにあるのか。当初の記事でも書いたように「最大15%還元」というクレジットカードの還元サービスは、シンプルで分かりやすくオッ!?と思わせる力がある。ただし、コンビニやファミレスなどに限定の還元率だということから、比較的注目度は下がってきた印象だ。
銀行系の特典が攻めている
一方で、ネットの関心はOliveの銀行系の特典にシフトしている。それは「定額自動送金」が制限回数なしで無料なこと、そして他行宛振込手数料が回数制限なしで無料なこと、ATMの時間外手数料が無料になることだ。
振込手数料無料は基本は月3回で、現在はリリース特典で無制限になっている。ただし終了時期未定ということで、しばらくは無料で使えそう。ネット銀行でも、現在は振込手数料を無制限で無料としているところはなく、大盤振る舞いの施策といえるだろう。
「定額自動送金」が制限回数なしで無料というのも話題だ。昨今、被振込によって特典を付与する銀行が増えており、詳細は書かないが、ポイ活勢から熱い視線を浴びている。
Oliveアカウント保有者向けの「選べる特典」も関心を呼んでいる。例えば「給与・年金受取特典」としてVポイントを毎月200ポイント付与を選択できる。年間にすれば2400ポイントだ。しかも「給与振込という明細がない場合でも、2カ月連続で1度に3万円以上の被振込がある場合、2カ月目は給与受取実績があるものとします」とわざわざ注意書きがある。
発表直後は、クレジットカード部分の還元率が注目されたが、サービスが始まってみると、今度は三井住友銀行の攻めた仕様が話題だ。これまでこうした“お得”をウリにした誘引策は、ネット銀行の専売特許だったわけだが、メガバンクである三井住友銀行がここまでやるのには驚いた。
しかも大手金融機関にありがちな、注意書きだらけの画面遷移や独自仕様の不可思議なセキュリティ対策がほとんど見られず、ユーザビリティは悪くない。銀行とカードをかなり深いところで連携させた複雑な仕組みにもかかわらず、ユーザーから見るとスムーズに動作する。
もしかすると、三井住友フィナンシャルグループは、今年の個人向け金融の台風の目になるかもしれない。
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