Oliveスタート、早速申し込んでみた かなりややこしいぞ(1/3 ページ)
三井住友フィナンシャルグループが総力をあげるコンシューマ向けの金融統合サービス「Olive」が3月1日にスタートした。
三井住友フィナンシャルグループが総力をあげる、コンシューマー向けの金融統合サービス「Olive」が3月1日にスタートした。最大15%還元というお得さや、クレジット/デビット/プリペイドをアプリ上から切り替えられるフレキシブルペイなどの新機能を盛り込むなど、目新しさは抜群。ただし、概念はけっこうややこしい。
まず、どこからOliveに申し込むかというと、実は三井住友銀行のスマホアプリが入り口となる。Oliveはクレジットカードはオプションだが、銀行口座とデビットは必須。根幹は三井住友銀行のサービスだ。
三井住友銀行アプリを更新して起動すると、中央に「Olive」のメニューが追加されている。筆者の場合、すでに三井住友銀行口座をもっているので、これをOliveにアップグレードする形を取る。もし銀行口座がなければ、新規にOliveとして銀行口座を開く形だ。三井住友銀行は、今後、個人向けの新規口座はすべてOliveとする方針だ。
複数のサービスをSMBC IDで紐づけ
Oliveアカウントの利用には、三井住友フィナンシャルグループの各IDを統合する、SMBC IDを作成する必要がある。銀行の口座番号や、三井住友カードの会員IDであるVpassのIDとそれぞれひも付ける形だ。これにより、1つのIDで複数サービスが利用できるシングルサインオンを実現している。
ならばなぜ「Olive ID」ではなくSMBC IDという名称なのかという疑問もわくが、これはOlive以外のサービスでもこの統合IDを使っていくという構想なのかもしれない。またはどこかに大人の事情があったのかもしれないけれど。
続いてはアカウントランクを選ぶ。アカウントは三井住友銀行にひも付くが、クレジットカード機能は未成年や審査に落ちた人を除くと標準搭載であり、どのランクのクレジットカードを選ぶかという選択だ。
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三井住友フィナンシャルグループは、個人向けの総合金融サービス「Olive」を3月1日から提供する。三井住友銀行の口座、三井住友カードのクレジットカード、SBI証券の投資信託口座、各種の保険サービスを、スマホアプリ上で利用できる。
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