連載
オールドコンデジが若者の間で流行しているらしいので自室から発掘してきた:荻窪圭のデジカメレビュープラス(9/9 ページ)
デジカメレビュー歴29年。デジカメ老人会の荻窪圭さんによるオールドコンデジ講座。当時の状況から購入時に気をつけたいこと、スマホ連携の方法、おすすめ機種まで一挙紹介。
撮った写真をiPhoneに吸い上げる
最後は撮ったあとの話。
SDカードは今でも標準メディアなので問題ないが、それ以外でもxDピクチャーカードやメモリースティックに対応したマルチカードリーダーは今でも入手できる。
PCにつないでもいいし、USB変換ケーブルを使ってスマートフォンに直結して吸い上げるのもいい。その方が撮った写真をすぐにシェアできて現代的だ。
試しにiPhoneとカードリーダーの間にLightning端子とUSB TypeA端子をつなぐケーブル(アップル純正でもいいし、サードパーティ製品でもOTG変換ケーブルならうまくいく……はずである)を嚙ませてでカードリーダーとつなげばいい。
かくして、オールドデジカメは安いし露出とかオートホワイトバランスとか発色に個性があって、収差の補正もなくて、さらに今ほど写りに安定感がないところもまたいいのである。下手したら、最新のカメラより楽しいかもしれない。
当時はコンパクトデジカメが主力で販売数量も多かったので、デザインや質感にもコストがかかっており、モノとしても魅力的なのだ。
かくして、オールドコンデジに興味がある人はぜひあの時代を味わってくださいませ。
にしても、まさかレトロなコンデジに向かって、高画質じゃないからいい、なんていう日がくるとは夢にも思わなかったわ。
関連記事
- これはもう「カメラさん、後はよろしくAF」──キヤノンのフルサイズミラーレス「EOS R6II」はスタンダード機の決定版か
もしかして、フルサイズミラーレス一眼のスタンダードモデルに決定版が出たかもしれない。キヤノンの「EOS R6 Mark II」である。被写体検出AFが強化され、「自動」モードが付いたのだ。 - OM SYSTEMロゴの「OM-5」登場 ちょっと地味だけど基本性能の高い手頃な一眼カメラ
「OM SYSTEM」ロゴを付けた初めてのカメラ「OM-5」が登場。名前から「OM-1」の下位モデルを期待した人もいたかと思うが、それは違った。「E-M5 Mark III」の後継機といった内容である。 - 見せてもらおうか、ソニー「α7R V」の実力とやらを 待望のスチル機が超レベルアップ
いやあ、とうとう出ましたソニーの「α7R V」。α7シリーズの製品サイクルとしては長いわけじゃないのだけど、より待望感が強かったのは昨今のラインアップが映像に力を入れたモデルばかりだったからだ。 - 富士フイルム「X-T5」はスチル撮影に軸足を置いたハイエンド機
「X-T5」は予想以上にX-Tだった。動画寄りの「X-H2S」「X-H2」に対し、静止画に軸足を置いたカメラとして設計され、操作系もそっち寄り。写真メインの人にはありがたいのだ。 - 古い一眼レフが趣のあるデジカメに 製品版になった「デジスワップ」の進化っぷり
古いフィルム一眼レフカメラにiPhoneを合体して撮影できるようにしちゃおうという、なんともユニークでおかしな製品「デジスワップ」が製品版になった。画質が格段に上がりつつ、一願レフのレンズならではの味を楽しめる撮影モードが用意されている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.