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「新しいBing」のエンジン、実は「検索用にカスタマイズしたGPT-4」
Microsoftは、OpenAIによる「GPT-4」発表を受け、「新しいBing」はGPT-4を使っていると認めた。新しいBingのプレビューリリース段階から、検索用にカスタマイズしたGPT-4だった。ターン上限は15/150に増加した。
米Microsoftは3月14日(現地時間)、米OpenAIによる「GPT-4」発表を受け、2月から提供しているチャットbot「新しいBing」は「検索用にカスタマイズしたGPT-4」をエンジンとしていると公式ブログで明らかにした。
Microsoftはこれまで、新しいBingは「OpenAIが昨夏に共有したGPT-3.5よりはるかに強力な、ChatGPTを強化するLLM」とのみ説明していたが、「過去5週間に新しいBingプレビューを使った人は、GPT-4の初期版を既に体験済みだ」とコーポレートバイスプレジデント兼コンシューマーチーフマーケティングオフィサーのユスフ・メディ氏は語った。
OpenAIによるGPT-4の更新は、随時Bingに反映される。
2月に新しいBingのAIモデル「プロメテウス」について説明したジョルディ・リバス氏は「プロメテウスで使う次世代モデルはGPT-4だ」とツイートした。
同氏はまた、ターン制限を1回の会話につき15ターン、1日当たりの会話数を150回に増やしたこともツイートした。
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