仕事で使うGPT-4実践テクニック 実際に「AIアートグランプリ」の事務局で使ってみた:清水亮の「世界を変えるAI」(3/5 ページ)
第一回AIアートグランプリの興奮もさめやらぬなか、GPT-4があっさりと公開。せっかくなので、まずは第一回AIアートグランプリの報告書をGPT4にまとめてもらってみる。さらにChain of Thoughtでキャッチフレーズを考えさせるなど、事務局の仕事に活用してみた。
第一回AIアートグランプリの報告書をGPT4にまとめてもらってみる
ところで、事務局としては表彰式が終わればそれで終わり、ではない。むしろそこからが大変で、各種取材対応、賞金や商品、賞状、トロフィーの送付、報告書の作成などなど、やることはたくさんある。
これはGPT4を実用的に使ってみるチャンスと捉え、まずは第一回AIアートグランプリの報告書をGPT4にまとめてもらってみる。
さすがGPT4は回答文に読み応えがある。ちなみに出力が長すぎると途中で止まってしまうのだが、こういうときは「続けて」と打つと続きを書いてくれる。
なかなかいいまとめのようだ。
そもそもAIアートグランプリとはどのようなもので、どんな意図をもって開催されるのかについてももう少し掘り下げてみたい。
こうすると、図も書いてくれる。
図を可視化するには、筆者が以前開発したWeb上で手軽にGraphvizを扱えるGraphviz-boardがあるのでそれを使ってみた。
digraph G{と}の間の部分をコピーしてGraphviz-boardに貼り付けるとこんな図が出てきた。
すこし奇妙な図にも見えるが、創造性(Creativity)が技術革新(Technology Innovation)に影響を与え、協働(Collaboration)は創造性と技術革新の影響を受けた上でアクセシビリティ(Accessibility)に影響を与え、最終的には全てがひとつの社会的影響(Social Impact)につながっているというものだ。
相互に影響しているといいながら一方通行になっているところが面白い。
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