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「マンガ図書館Z」運営のJコミックテラス、ナンバーナイン子会社に
ナンバーナインは「マンガ図書館Z」を運営するJコミックテラスを子会社すると発表した。メディアドゥが保有する株式を取得する。
漫画のデジタル配信を仲介するナンバーナイン(東京都品川区)は3月28日、「マンガ図書館Z」を運営するJコミックテラス(東京都千代田区)を子会社すると発表した。メディアドゥ(東京都千代田区)が保有するJコミックテラス株式を取得する。
マンガ図書館Zは、絶版漫画を中心に過去作品へ広告を付けて無料配信するサイト(一部有料)。ナンバーナインは今後、マンガ図書館Zで扱っている作品を各電子書籍ストアに配信するほか、プロモーション企画やデータ分析を通じて“漫画家の売上最大化”を目指すとしている。
Jコミックテラスは「ラブひな」などで知られる漫画家の赤松健さんとGYAOが2015年6月に設立した。マンガ図書館Zの他、漫画家とアシスタントをマッチングするサービス「GANMO」を運営している。
赤松健さんは発表にあたり「2020年のナンバーナインさんと『マンガ図書館Z』の提携から3年が経ちました。今回の取り組みは、両社の信頼関係をこの3年でしっかり育んできた結果となります。電子書籍黎明期より私が推し進めてきた漫画家の作品と才能を守る活動を、ナンバーナインさんに託すことでより多くの漫画家に届けられるようになることを期待しています」とコメントを寄せている。
ナンバーナインは16年創業。18年から漫画家の売上最大化をうたい、漫画家自身が権利を持つ作品を電子書籍ストアに配信するサービスや漫画家の確定申告を支援するサービスを提供している。
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