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一人暮らし専用、パナの食洗機「SOLOTA」の実力を検証してみた:知らないと損!?業界最前線 〜特別編(7/8 ページ)
家電の進化により、多くの家事が自動化・半自動化したが、取り付け工事が必要なため普及に伸び悩んでいたのが食器洗い乾燥機だ。しかしここにきて工事が不要な“タンク型”が広がりを見せている。そこで、パナソニックの一人暮らし向け「パーソナル食洗機SOLOTA」を、実機でレビューしたい。
手洗いではできない高温・除菌も魅力
また食洗機で食器を洗うメリットのひとつに、洗浄力の高さもある。SOLOTAでは手洗いでは使えない50度以上お湯を、強力な水流にして食器に噴射することでしっかりと汚れを落とす「ストリーム除菌洗浄」機能を採用。汚れを落とすだけでなく、しっかり除菌ができるメリットもある。
1回の食器洗いで使う水量は、水タンクに入れた2.5L。手洗いの場合約20Lの水を使うと言われているため水道代も節約できるエコな点も嬉しい。さらにSOLOTAの食器乾燥は、ヒーターを使わない送風乾燥なので電気代も節約できる。
SOLOTAは、一人暮らしの食器なら十分に入れられるサイズで設置性も高く、食洗機にありがちな、「使いたいけれど置き場所がない」という問題をクリアしてくれる。
パナソニックによれば、自炊派ではなく“惣菜などの中食の購入が多い層を想定している”とのことだが、実際に使ってみると自炊派でも活用できそうだ。普段使いする食器は23cm以内にする、フライパンや鍋は別途洗浄するなど、ある程度SOLOTAに合わせることができれば、大幅に食器洗いの手間が減らせる。
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