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PayPay、給与デジタル払いの申請提出 給与の受け取り目指す
PayPay、給与デジタル払いの申請を提出。今後、PayPay残高として給与を受け取れるよう準備を進める。
PayPayは4月3日、給与デジタル払いの対応に向けて厚生労働大臣に4月1日付で指定申請を提出したと発表した。今後、PayPay残高として給与を受け取れるよう準備を進める。
給与デジタル払いは、これまで基本的に銀行口座と証券口座しか認められていなかった給与の振込先として、資金移動業者の口座を選択できるようになったことを指す。これまで議論が進められてきたが、省令改正で実現した。資金移動業者は申請を出し、厚生労働大臣の指定を受けることで、給与デジタル払いに対応できる。4月1日に、申請が可能になった。
給与デジタル払いでは、労働者の権利を守るため、いくつかの制約が設けられている。
- 現金化できないポイントや仮想通貨での給与支払は認められない
- 労働者が希望しない場合、これまでどおり銀行振込などで給与を受け取れる
- 給与の一部をデジタル払いで受け取ることもできる
- 資金移動業者の口座上限金額は100万円
- 月1回は口座からの払い出し手数料なし
- 口座残高は少なくとも10年間払い戻し可能
今後PayPayは、厚生労働省による審査を経て、厚生労働大臣の指定を受けた後、サービスを開始する。PayPayで給与受取を希望するユーザーを対象とした先行利用受付を開始する予定だ。
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