新富裕層はクレカを何に使っているのか 2位はSaaS、1位は? ラグジュアリーカード調べ
コロナ禍も落ち着きを見せて消費が次第に活気づいてきた。そんな中、富裕層はクレジットカードを一体何に使っているのだろうか。富裕層を中心に金属製クレジットカードを提供するラグジュアリーカードが、会員の利用動向をまとめたデータから、その動向が見えてきた。
コロナ禍も落ち着きを見せて消費が次第に活気づいてきた。そんな中、富裕層はクレジットカードを一体何に使っているのだろうか。富裕層を中心に金属製クレジットカードを提供するラグジュアリーカードが、会員の利用動向をまとめたデータから、その動向が見えてきた。
ラグジュアリーカードはステンレス製のクレジットカード。年会費5万5000円から最高66万円まで、4種類のカードを提供している。会員の平均年収は2400万円にものぼっている、富裕層向けのカードだ。新規入会者の年齢は75%が40代までと若く、消費意欲も旺盛だ。同社は“新富裕層”と呼んでいる。
利用金額トップは「税金」
そんな新富裕層はクレカで何を支払っているのか。2022年に利用金額が多かった支払いカテゴリーは、トップが税金、2位がSaaS/クラウド/サブスクリプション、3位がバー/ナイトクラブだった。
税金は利用額が昨年対比で294%と約3倍に増加した。キャッシュレス化が進み、納税もカードでという人が増えている。ラグジュアリーカードは「税金の支払いでも通常の支払いと同様に満額のポイントが付く」(菊池望COO)ことから利用が増加した模様だ。
会員からは「コロナが一段落し納税額が増えた」「収入が増えた」というコメントもあり、ポイント還元とビジネスの好調がダブルで利用額増加につながっているようだ。
2位にSaaS/クラウド/サブスクリプションが入っているように、ラグジュアリーカードの利用は生活費決済というよりも、事業用決済が多い。同社は法人カードが急成長しており、事業用の決済が伸びを牽引している。22年新規入会の44%は、法人向けゴールドカードとなっている。
また21年からの増加率でいうと、映画や演劇が324%に増加、エアラインも204%、レストラン/飲食店も138%に増加した。「コロナが落ち着いて外出が増えた」と会員からはコメントがあり、消費行動が正常化していることがうかがえる。
この調査は22年の年間を通して、ラグジュアリーカードの全会員の利用データを集計したもの。
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