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「青い救急車」DMM子会社が制作 民間救急へ導入目指す
DMM子会社のベルリングは7日、救急車両のコンセプトカー「青い救急車」を発表した。アーティストの山口歴さんとコラボ。民間救急用の車両として導入を目指す。
DMM.comは4月7日、子会社で救急/消防のハードウェアベンチャーであるベルリング(東京都港区)が、アーティストの山口歴さんとコラボして制作した救急車両のコンセプトカー「青い救急車」を発表した。民間救急用の車両として導入を目指す。
空や雲、海といった自然がモチーフ。NPO法人のカラーユニバーサルデザイン機構がデザイン面の検証を担当し、色の見え方が異なる人にも分かりやすいデザインを示す「CUDマーク」も取得した。
山口歴さんは「青空に浮かぶ雲をイメージしてデザインし、救急車に落とし込んでいます。このデザインで本当の意味で少しでも人の役に立てれば幸いです」としている。
救急車を青にしたのは、色弱の人でも暗く感じにくいためだ。ベルリングは2020年に赤色灯の発光範囲を広げ、サイレンの音がより広範囲に聞こえる新型救急車「C-CABIN」を開発したが、ある救急隊員から「人によっては濃い赤色は非常に暗い色に感じるため、赤色灯自体を視認しづらい方もいる」と指摘されたという。日本人は男性20人に1人、女性は500人に1人の割合で色弱の人がいるといわれている。
ただし現在の法令では救急車の色は白と決まっている。このため青い救急車は緊急性が低い傷病者を搬送する民間用の救急車として導入を目指す。
4月7日と8日には渋谷ストリーム前稲荷橋広場(東急、東京メトロ、都営地下鉄C2出口直結)で一般に公開する。現地ではC-CABINの乗車体験なども行う。
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