新入社員の強い味方? 文章をビジネスメール調に変換するAI「3秒敬語」
文章を敬語に変換するWebサイト「3秒敬語」が登場した。AIを利用したサービスで、友人に送るような文章を自動でビジネスメール調に変換してくれる。
文章を敬語に変換するWebサイト「3秒敬語」をデザイナーの大西拓磨さんが4月12日に公開した。友人に送るような文章をAIが自動でビジネスメール調に変換してくれる。開発にはAI音声合成サービスを提供するCoeFontの代表取締役・早川尚吾さんも協力したという。
入力フォームに文章を入力し、「敬語にする」ボタンをクリックすると敬語に変換して出力する。例えば「新しく担当になりました」と入力すると、「新しい担当者のごあいさつ」というメールの件名とともに、以下のような本文(原文ママ)を提案する。
〇〇株式会社 〇〇様
お世話になっております。
〇〇株式会社の〇〇です。
拝啓、時下ますますご清祥のこととお慶び申しあげます。
この度は大変名誉なことに、〇月〇日より〇〇の担当を拝命いたしました。
お客様との取引が円滑に進むよう、努めて参ります。
何かご不明な点がございましたら、いつでもご連絡ください。
これからもご愛顧賜りますよう、何卒よろしくお願い申しあげます。
敬具
結果に納得がいかなかった場合はやり直しも可能。会員登録をすれば、自分の名前や所属、署名などを保存できる。入力した文章の取り扱いに関しては「送られたデータは責任を持って管理し、AIモデルの品質向上のためだけに利用する」としている。
3秒翻訳を制作したのは、若手デザイナーの大西拓磨さん。早川尚吾さんはAI技術の監修を担当した。研究資金は孫正義さんが立ち上げた「孫正義育英財団」から得たという。
早川さんは自身のTwitterアカウント(@pigiipanku)で「一生敬語メールを書くことから開放されるので、みんな使ってみてください」と紹介。この春に新社会人となった人たちや、ビジネスメールを作成するのが苦手な人たちにとっては強い味方になるかもしれない。
関連記事
- 25人のAIが一緒に暮らしたら、自我は芽生えるか? ゲームの中で検証 バレンタインなど勝手に企画
米スタンフォード大学とGoogle Researchに所属する研究者らは、ChatGPTなどで制御したキャラクター25人が1つの町で一緒に生活したらどうなるかを検証した研究報告を発表した。 - 文章の“AI度”をChatGPTが判定「AI作文判定くん」 「AI作文くん」と同じ開発者が公開
入力された文章について、AIが書いたか人間が書いたかをChatGPTが推測し、“AI度”を0%から100%でざっくり判定するサービス「AI作文判定くん」が公開された。 - ChatGPTが職務経歴書を作成するサービス続々 エンジニア向けから看護師まで
ファインディ(東京都品川区)は4月5日、ChatGPTとの対話からエンジニアの職歴をAIが自動生成する「ChatGPTからインタビュー受けてみた」をリリースした。 - イーロン・マスク氏、生成AI用に約1万個のGPUを購入か AI開発の停止要請に署名したばかり
イーロン・マスク氏が生成AIを開発するために約1万個のGPUを購入したと、複数の海外紙が報じた。 - 日本AI界の“スター”が作った自動運転車に乗ってみた 創業から1年半で市販化 彼らの「無謀な計画」とは
日本発の自動運転スタートアップが自社開発の運転支援システムを載せたクルマを試乗させてくれるというので、千葉県は柏の葉キャンパス駅に降り立った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.