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宇宙を9カ月も旅した「アマビエ」、黄色くなって帰還
Space BDは12日、国際宇宙ステーションと一緒に約9カ月間にわたり宇宙を旅した「アマビエ」が地球に帰還したと発表した。宇宙線や紫外線を浴びて黄みがかっていた。
宇宙ベンチャーのSpace BD(東京都中央区)は4月12日、国際宇宙ステーション(ISS)と一緒に約9カ月間にわたり宇宙を旅した「アマビエ」が地球に帰還したと発表した。
新型コロナウイルスが猛威を振るっていた2021年、その終息を願うため疫病封じで知られるアマビエの姿を刻印したアルミ板を宇宙空間に打ち上げた。アルミ板の大きさは30(幅)×60(高さ)×0.5(厚さ)mmで、ISSの船外設備に取り付けられ、地上約400kmの上空を秒速7.9kmで飛行していた。
打ち上げ前にはシルバーだったアルミ板は、およそ9カ月の間、宇宙線や紫外線を浴びて黄みがかっていた。Space BDは、打ち上げ前に安全を願って祈祷を行った江島神社(神奈川県藤沢市)でアマビエの帰還を報告。アルミ板を奉納したという。
アマビエは江戸時代に豊後国(現在の熊本県)に出現したとされる疫病封じの妖怪。コロナ禍の20年6月ごろからSNSを中心に話題となり、「アマビエ様」は一躍人気キャラクターに。厚生労働省も「STOP!感染拡大」キャンペーンのアイコンにアマビエの姿を入れていた。
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