北のミサイル発射で「空襲警報」一時トレンド入り その後、情報を訂正した「Em-Net」とは?
13日午前7時55分ごろ、北朝鮮が発射した弾道ミサイルとみられるものが北海道に落下するおそれがあるとして、避難を呼びかける「国民保護に関する情報」が発出された。その後、官邸は「エムネット」の情報を訂正した。
4月13日の午前7時55分ごろ、北朝鮮が発射した弾道ミサイルとみられるものが北海道に落下するおそれがあるとして、避難を呼びかける「国民保護に関する情報」が発出された。その後、情報は訂正されたもののTwitterで「空襲警報」がトレンド入りするなど一時騒然となった。
北海道では全国瞬時警報システム(Jアラート)を受けてテレビやスマートフォンで注意喚起。「8時ごろ北海道に落下か」「直ちに建物の中、または地下へ避難してください」と呼び掛けた。防災行政無線を通じて屋外スピーカーからも「直ちに避難」を呼び掛ける声やサイレンの音が流れた。
交通機関にも影響が出た。JR北海道によると安全確認のため7時55分から道内各線の運転を一時見合わせ。8時17〜19分ごろに在来線、新幹線ともに運転を再開した。
Twitterでは「緊急速報」の他、「空襲警報」「建物の中」「落下確認」「朝っぱら」といった関連ワードがトレンド上位を占めた(午前10時時点)。警告音やサイレンの音が空襲警報を思わせたのか「これもう空襲警報だろ」「令和の時代に空襲警報か」といった声が上がっている。
首相官邸は公式Twitterアカウントで「本日、07時55分Jアラート、07時56分エムネットにて、北朝鮮から発射されたミサイルのうち一つが北海道周辺に落下するものとみられるとして、発表いたしました。 その後、当該情報を確認したところ、当該ミサイルについては北海道及びその周辺への落下の可能性がなくなったことが確認されましたので、訂正いたします」と報告している。
「Em-Net」(エムネット)は自治体向けの緊急情報ネットワーク。警報などを国(官邸)から都道府県などに1分以内に通知する仕組みで、今回のように国民保護法に基づく警報の場合はこれを受けてJアラートが発出される。
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