2023年、エアコンのトレンドは「換気」から「節電」へ AI活用の最新技術:知らないと損!?業界最前線(3/5 ページ)
気温も上がってきて、夏の暑さ対策を考える時期になった。今回はエアコンの最新事情を解説する。さまざまな値上げを背景に、メーカー各社は節電機能をアピールした新製品を投入。センサーとAIの活用で節電と快適さを両立させたモデルもある。また持ち運びのできるバッテリー式のモデルも発売される。
トレンドは「換気」から「節電」へ
コロナ禍におけるエアコンのトレンドは「換気」だった。エアコンは、もともと室外機と室内機の間で熱交換を行うことで部屋を温めたり、冷やしたりする構造のため、空気自体を入れ替える換気機能を備えたモデルは一部しかなかった。コロナ禍では換気の重要性が高まったため、換気機能も搭載するエアコンが数多く登場したのだ。
そして23年のトレンドの1つが「節電」だ。エアコンは通常秋頃から翌年2月ぐらいまでに新モデルが発表され、6月、7月に販売のピークを迎える。電気代の高騰が目立つようになったのが昨年末以降。このため、今年になって発表されたエアコンは節電機能をアピールしている。
例えば、23年2月14日に発表された富士通ゼネラルの「ノクリアW」シリーズは全モデルで27年を目標年度とした新省エネ基準をクリアしていることを訴求。多くのメーカーが狭い部屋向けモデルを中心に基準をクリアしているなか、大型モデルでも達成している点は大きい。同社は、10年間使った場合の電気使用量に大きな差が出るとしている。
新基準に対応した同社製の23畳モデル(AS-W713N2)の年間電気代を、実際に過去のモデルと比べてみた。新モデルの年間電気代は6万1452円(2276kWh)。それに対して13年発売の同等モデルの場合、年間電気代は7万3872円(2736kWh)、09年モデルだと8万5374円(3162kWh)と、古いモデルのランニングコストは跳ね上がる。この電気代の差額を長い目で見ると、買い替えも視野に入るはずだ。
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