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2023年、エアコンのトレンドは「換気」から「節電」へ AI活用の最新技術知らないと損!?業界最前線(5/5 ページ)

気温も上がってきて、夏の暑さ対策を考える時期になった。今回はエアコンの最新事情を解説する。さまざまな値上げを背景に、メーカー各社は節電機能をアピールした新製品を投入。センサーとAIの活用で節電と快適さを両立させたモデルもある。また持ち運びのできるバッテリー式のモデルも発売される。

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工事なしで置けるスポット型は、バッテリー式も登場

 23年はコロナウイルスも落ち着き、在宅で勤務する人も減っている。それでもコロナ禍に普及した、室外機や取り付け工事が不要なスポットクーラーのニーズは定着しており、売れ続けると見られている。スポットクーラーはその名の通り、部屋全体ではなく、風が当たる範囲だけを冷やすことのできるクーラーだ。高温の排気を外に出す必要はあるが、通常のエアコンが付けられない部屋に冷気を送れる点は便利だ。


アイリスオーヤマ「コンパクトクーラー ICA-0301G」(実勢価格3万9800円)は、上部後方から熱を排気する仕組み

 また、バッテリーを内蔵したポータブルクーラーなども登場。好きな場所に手軽に持ち運んで使うことができる。こういったエアコンが登場することで、エアコンの新しい活用方法が広がりそうだ。


5月10日発売のエコフローのポータブルエアコン「WAVE 2」(実勢価格14万3000円)。着脱式のバッテリーパックは別売で実勢価格11万円。最長8時間の連続駆動ができる

 気象庁の予想によると今年の夏は例年並から例年以上の暑さになるという。エアコンの売り上げは気温と比例するといわれており、例年以上の暑さになれば販売台数は伸びる可能性もある。

 冷暖房効率の向上と快適性、そして省エネ性能を高めるためにさまざまな最新技術を取り入れて進化してきたエアコン。今年のトレンドでもある「節約」を考えた場合、古いエアコンを使い続けるのが実は一番もったいないことなのだ。

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