マイナカードをAndroidスマホに入れてみた 何が便利で何ができる? iPhone対応は?(1/3 ページ)
5月11日に、マイナンバーカードのスマホ用電子証明書搭載サービス、いわゆる「カード機能のスマホ搭載」がスタートした。「マイナカードがスマホに入る」なんて言われているが、何ができて何ができないのか。実際にスマホにマイナカードを搭載してみた。
5月11日に、マイナンバーカードのスマホ用電子証明書搭載サービス、いわゆる「カード機能のスマホ搭載」がスタートした。「マイナカードがスマホに入る」なんていわれているが、何ができて何ができないのか。実際にスマホにマイナカードを搭載してみた。
マイナポータルアプリから操作して搭載
カード機能のスマホ搭載の仕組みは次のようになっている。まずマイナカードには、物理的な写真付き公的身分証明書としての機能と、電子証明書などを搭載したICチップという2種類の機能がある。今回スマホに搭載するのは、電子証明書の部分だ。
証明書をスマホに入れるので「スマホJPKI(公的個人認証の英訳の略称)」なんて呼ばれたりもする。
搭載はマイナカードの証明書をコピーするのではなく、スマホ内に新たに電子証明書を作成し、マイナカードの電子証明書を利用して、それが所有者の証明書であることを保証する形を取る。いわば、マイナカード内の電子証明書の子証明書のような形だ。
具体的には、マイナポータルアプリから「スマホ用電子証明書を申請する」ボタンを押し、マイナカードを読み取る。続いて、スマホ用の証明書用の新しいパスワードを入力して申請が完了する。
マイナポータルアプリから「スマホ用電子証明書を申請する」ボタンを押し、パスワードを入力後、マイナンバーカードを読み取り、スマホ電子証明書用のパスワードを決めて入力すれば申請できる。申請後、筆者の場合は数分で通知が来て、登録が完了、利用が可能になった
公的個人認証サービスを運営するJ-LIS(地方公共団体情報システム機構)が、承認を完了すれば、晴れてスマホに電子証明書が搭載される形だ。
かかった手間は数分程度。マイナンバーカードを読み取ってマイナポータルにアクセスしたことのある人なら、特に難しいことはなく簡単に実行できる。注意が必要なのは、スマホ用に新たなパスワードを設定しなくてはいけないことくらいだ。
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