Stable Diffusionを手元で動かしたい! 画像生成AIを動かすならどんなPCを選んだらいい?(2/4 ページ)
どんなPCがあれば、Stable Diffusionのような画像生成AIを動かせるのか? 画像生成用にPCを選ぶなら、何に注意したらいいのか? そんなことを、マウスコンピューターに聞いた。
一世代前の3000番台では……
マウスコンピュータのオススメはやっぱり4000番台なんですか?
世代が4000番台に移行しているので、これから新品で提供できるのが4000番台しかないという事情もあります。流通在庫とか中古から探すなら、3000番台もまだあると思いますよ。
ただ、基本的にはグレードが上のほうがメモリ容量も多いんですが、3000番台のグレードが上のほうのカードは、もうほとんど売ってないんですよ。3090の古いものを中古で探すのもありだとおもいますが……。
それはいいですね! ちょっと調べたら3090のメモリ24GBのものが中古で10万円ちょっとからありました。
GPU | 搭載メモリ | 価格 |
---|---|---|
RTX 4090 | 24GB | 29万8000円〜 |
RTX 4080 | 16GB | 21万9800円〜 |
RTX 4070 TI | 12GB | 14万9800円〜 |
RTX 4070 | 12GB | 9万9800円〜 |
RTX 3090 Ti | 24GB | 32万7800円〜 |
RTX 3090 | 24GB | 22万9800円〜 |
RTX 3080 Ti | 12GB | 17万9800円〜 |
RTX 3080 | 10GB | 10万9800円〜 |
RTX 3070 Ti | 8GB | 8万9980円〜 |
RTX 3070 | 8GB | 7万9980円〜 |
RTX 3060 Ti | 8GB | 5万9980円〜 |
RTX 3060 | 12GB | 4万9980円〜 |
RTX 3050 | 8GB | 3万9800円〜 |
ただ、3000番台のグラフィックスカードは、仮想通貨のマイニング用に使われて酷使されたものが、仮想通貨の暴落に伴って中古に流れているものも多いので、注意したほうがいいですよ。
ぎく。それはちょっと怖いですね。新品の3000番台はダメですか?
一般的なグラフィックスカードはメモリが8GBのものが多くて、例えばミドルレンジの「3060Ti」でも8GBなんです。その下の3060には12GBのものもありますが、これでStable Diffusionを動かすと、GPUのコアも一世代前なので、コアもメモリも微妙に力不足というふうになるかもしれません。
ちなみに、NVIDIAのチップを積んだグラフィックスカードはいろいろなメーカーから出ていますが、メーカーごとの特色とかあるんでしょうか?
あんまり違いはないですね。ほとんどはリファレンスのデザイン通りですし。ただ、グラフィックスカードのメーカーによっては、オーバークロックのものも出しているので、お好みで。
オーバークロック?
通常よりも周波数を上げて、速度を向上させる仕組みです。性能は上がるものの、消費電力が増加し、発熱量も増えるため、冷却が難しくなります。そのあたりの作り込みがメーカーの腕の見せどころでしょうか。マウスコンピューターでは、オーバークロックのカードは採用していません。
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