速報
Amazon、Alexa用セレブ声販売を終了
Amazonは、2019年に米国で開始したAlexaの声を俳優の声に変えるサービスを終了した。サミュエル・L・ジャクソンなど3人の声を各4.99ドルで販売していた。終了の理由は説明していないが、同社は大規模リストラ対象にAlexaチームを含めていた。
米Amazonは、2019年から米国で提供してきたAlexaの声として俳優の声を使うサービスの販売を終了した。米The Vergeなどが5月30日(現地時間)に報じた。
Alexaの音声をサミュエル・L・ジャクソンの声に変えるサービスは、4.99ドルだった(発売時は0.99ドルだった)。ページによると、購入済みユーザーは4月30日までは利用できるとなっている(The Vergeによると実際には6月7日まで利用できる)。
このサービスは、独自開発のニューラルネットワーク採用音声合成技術「NTTS(Neural Text-To-Speech)」で作成したもので、単純な命令に俳優の声で答えるだけでなく、当人が言いそうなジョークなども聞かせてくれるものだった。
ユーザーへの告知は4月に既にあったようで、レビュー欄には終了に抗議したり、なくなることを惜しむ声が寄せられている。
サミュエル・L・ジャクソンの他、メリッサ・マッカーシーとシャキール・オニールの音声もあったが、いずれも販売を終了している。
Amazonはサービス終了の理由を説明していないが、大規模リストラの影響の可能性がある。このリストラでは、Alexa関連チームが影響を受けるとされていた。
関連記事
- Amazon、ポップなスマスピ「Echo Pop」(5980円)や「Echo Auto 第2世代」(7980円)などAlexa新製品を多数発表
Amazon.comは、Alexa搭載Echoシリーズのハードウェアを多数発表した。半球形のポップなスマートスピーカー「Echo Pop」は日本でも5980円で発売。Alexaを車内でハンズフリーで使うための「Echo Auto」は先代より小さくなって7980円だ。 - Amazon決算は増収黒字化 AI活用でAWSや広告が順調とジャシーCEO
Amazonの1〜3月期決算は、売上高は9%増、純利益は黒字となった。AWSと広告が2桁台の成長。ジャシーCEOはAWSに「独自のMLチップ採用でLLMや生成AIを使いやすくすることで顧客関係の構築を優先している」と語った。 - Amazon、大規模リストラを正式発表 AlexaやLuna関連部門が中心
Amazonがデバイス&サービス部門でのリストラを開始した。数日前、約1万人規模のリストラの計画が報じられていた。 - Amazon、企業スキルの声をカスタマイズできる「Brand Voice」 KFCのカーネル・サンダースなど
Amazon.com傘下のAWSが、企業のAlexaスキルでブランドキャラクターの声での応答を可能にする「Amazon Polly」による新サービス「Brand Voice」を発表した。カナダのKFCはカーネル・サンダースの声で答えるスキルを公開した。 - Amazon、録音自動削除などのプライバシー関連を含む「Alexa」の新機能を多数発表
Amazonが、Echoシリーズなどの新ハードウェアの発表に合わせ、近く利用できるようになるAlexaの新機能も発表した。録音されている過去のAlexaとの会話を自動的に削除する機能や、サミュエル・L・ジャクソンの声(米国のみ、有料)などだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.