ニュース
リクルートが「サクラ」行為を認めて謝罪 オンラインセミナーで学生装い、質問投稿
リクルートは、学生向けオンラインセミナーなどに関する一部報道について、謝罪する声明を発表した。オンラインセミナーの質疑応答コーナーで、同社社員が参加学生を装って質問を投げかけていたことや、学生に対し不適切な発言をしていたことを事実と認めた。
リクルートは6月5日、学生向けオンラインセミナーで“サクラ”行為があったとする一部報道について謝罪した。オンラインセミナーの質疑応答コーナーにて、同社社員が参加学生を装って質問を投げかけていたことや、学生に対し不適切な発言をしていたことを事実と認めた。
一部報道によると、同社では社員が学生を装って質問する行為を少なくとも20件以上のセミナーで行っていたという。同社は報道を受けて社内調査を実施。一部社員がサクラ行為を行っていたと判明した。
同社によると「質疑応答コーナーにおいて、参加学生が質問しづらい雰囲気になりがちであったことに対し、質問しやすい雰囲気作りのきっかけとして、過去の代表的な質問をその場に投げかけていた」と説明。質問の内容は「オンラインのイベントは出入り自由ですか?」「イベントには私服で参加しても良いですか?」など。
同社は「弊社社員が、質疑応答の際に参加学生を装い質問を投げかけていた行為や、『サクラ』などの不適切な表現を用いていたことについて、不誠実な行為であったと大変厳しく受け止めている」とコメント。社内教育や啓発活動を通して、再発防止に努めるとしている。
関連記事
- 個人情報保護委、“リクナビの内定辞退率”利用企業に行政指導 トヨタ、京セラなど35社
政府の個人情報保護委員会が、リクナビの内定辞退率予測を利用していた35社に行政指導。提供元のリクルートキャリアには2度目の指導・勧告も出した。 - 個人情報保護委、Cookie利用の規制案を検討中 12月中に発表へ “リクナビ問題”の再発防ぐ
個人情報保護委が、企業のCookie利用を規制する方向で検討していると明らかにした。リクナビ問題を機に、Cookieと他の情報を結合して個人を特定する行為を問題視していた。今後の展開は12月中に発表するという。 - 「大東亜以下」メールでマイナビが謝罪 “学歴フィルター説”は否定
マイナビの新卒向け採用サービスに登録した一部にユーザーに、「大東亜以下➈」と記載したメールを送った問題について、マイナビは事実関係を認め謝罪した。一方で「学歴で一部の学生が有利になることはない」と学歴フィルターの存在は否定。 - 集英社の“AIグラビア”を全部見て考えた 「AI美女」に足りないものと、人間にはできないこと
集英社がAI生成画像で作ったグラビア写真集「生まれたて。」が話題になった。「週刊プレイボーイ」編集部が生成した「さつきあい」という“妹系美少女”の“写真集”。筆者も買って見てみた。 - さようならCortana──Copilot登場でMicrosoftがサポート終了へ
MicrosoftはWindowsでのCortanaのサポートを年内に終了する。Cortanaは2014年登場のパーソナルアシスタントだ。Microsoftは「新しいBing」や「Copilot」など、Cortanaに取って代わるアシスタント機能を追加している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.