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空中に浮かんで見える「オセロ」をプレイ“無料”で提供する理由

盤面が空中に浮かんで見える近未来的な「空中タッチオセロ」は、コロナ禍のただ中に生まれた完全非接触のゲーム筐体だった。

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 盤面が空中に浮かんで見える近未来的な「空中タッチオセロ」は、コロナ禍のただ中に生まれた完全非接触のゲーム筐体だった──玩具メーカーのメガハウス(東京都台東区)はその筐体を「東京おもちゃショー2023」(東京ビッグサイト、6月8〜11日)で展示している。


「空中タッチオセロ」

(画像は発表時の資料より)

 筐体の前に立つと人感センサーが反応して空中にオセロ盤を結像する。指を近づけると別のセンサーで感知し、まるで直接触れたかのようなエフェクトを表示しながらプレイが進む。最初から最後までどこにも触れる必要がない。

 浮かんで見える盤面にはアスカネット(広島市安佐南区)の「空中ディスプレイ」技術を採用した。この技術を使ったキャッシュレス決済端末を開発・販売しているツガワ(横浜市港北区)が開発を担当し、人が一切触れずにプレイできるオセロを作った。

 1台でコンピューター対戦が行える他、2台つなげて対戦プレイにも対応する。コンピューター対戦では「弱い」「普通」「強い」からレベルを選択できる。


あまりきれいに映っていないが、プレイヤーには空中の盤面が見えている

 もう1つユニークなのは、筐体にコインの投入口がないことだ。担当者によると「コロナ禍の外出自粛で人が減った商業施設などに置き、集客に役立ててもらうため」という。プレイ後の消毒も不要なので店員にも好評だったようだ。

 空中タッチオセロは2022年の東京おもちゃショーで披露され、イオンモールやイトーヨーカドーなど複数の商業施設で稼働している。新型コロナウイルスは5類に移行し、行動制限もなくなったが、近未来的なオセロは今後も集客に役立ちそうだ。

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