Googleレンズに「皮膚の状態を画像で検索」機能追加 間もなく「Bard」と提携も
Googleの画像検索ツール「Googleレンズ」で、ほくろなどの肌の状態の画像を検索できるようになる。また、生成AIチャットbotの「Bard」のプロンプトにレンズの画像を使えるようになると予告した。
米Googleは6月14日(現地時間)、画像検索ツール「Googleレンズ」の新機能として、肌や爪、頭髪などの写真でそれらの状態を検索できるようにしたと発表した。本稿執筆現在、筆者の環境ではまだ利用できない。
Googleレンズは2017年から提供しているAI採用の画像による検索機能。現在はAndroid、iPhoneだけでなく、デスクトップのGoogle検索でも使える。
例えば皮膚のデキモノの写真をレンズ経由でアップロードすると、視覚的に一致するものが見つかるので、検索に役立つとしている。皮膚のほくろやニキビだけでなく、唇の隆起、爪の線、頭の脱毛など、言葉での説明が難しい症状の検索に役立つという。
ただし、検索結果には「検索結果は情報提供のみを目的としており、診断ではありません。アドバイスについては、かかりつけの医療機関に相談してください」という但し書きが表示される。
Googleは2021年のI/Oではこの検索ツールよりも高度な皮膚科支援ツールのプレビューを披露したが、こちらはまだ一般提供されていない。
Googleはまた、レンズが“間もなく”同社の生成AIチャットbot「Bard」で利用できるようになることも予告した。“向こう数週間中に”Bardのプロンプトに画像を含められるようになるとしている。
Googleは公式ブログで、この他6つの機能を紹介したが、いずれも既に以前紹介されたものだ。
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