ドコモの最安プラン「イルモ」はまるごと通信障害対策? 他プランより先に通信速度制限を受ける仕様に
NTTドコモが20日に発表した新料金プラン。サービスサイトも公開され、発表会では語られなかった細かい仕様も明らかになった。例えば混雑時の通信速度の制限についてだ。
NTTドコモが6月20日に発表した新料金プラン「irumo(イルモ)」。サービスサイトも公開され、発表会では語られなかった細かい仕様も明らかになった。例えば混雑時の通信速度の制限についてだ。
サービスサイトのFAQには「ネットワーク混在時、eximo、ahamoなどの料金プランよりも先に通信速度の制限をさせていただく場合があります」という記述がある。ドコモによると「ホーム5G」など他のサービスにも「混雑時にトラフィック制限を実施する可能性がある」といった注意書きはあるものの、「他の料金プランより先に」といった書き方は「初めて」という。
ただしイルモの中で最も安い「0.5GB」プランだけはこの記述がない。理由は同プランがもともと4G(LTE)接続限定で、通信速度は常時3Mbpsに制限されるためだ。
今回の記述は、仮に通信量が急増して通信しづらい状況になった時、フルサービスをうたう「eximo(エクシモ)」などの通信品質を確保するため、イルモのユーザーに通信速度制限を掛ける可能性がある、とも読み取れる。通信障害対策としては有効かもしれないが、知らずに契約すると反発するユーザーも出てくるかもしれない。
ドコモは「総務省の『帯域制御の運用基準に関するガイドライン』に沿い、この点については店舗、オンラインを問わず、加入の申し込みを受ける際に必ず説明し、同意を得る」と説明している。
ドコモでは2022年12月に大規模な通信障害が発生し、延べ311万人に影響が出た。音声通話は通常通りだったが、データ通信が利用しづらい状態になった。後日総務省から指導を受けている。
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