コラム
「ドコモ解約騒ぎ」にはならなかったけど…… 批判集めた「irumo」「eximo」は何が良くなかったのか(3/3 ページ)
ドコモが6月20日に発表した新料金プラン「eximo(エクシモ)」「irumo(イルモ)」に対して賛否両論が巻き起こっている。現状は批判の方が多い印象だ。
国の意向に逆らえないドコモの立場
個人的には、eximoはギガホ プレミアの後継プランと素直に理解できるものの、irumoはY!mobileやUQ mobileモバイルと同じサブブランドとして打ち出し、3者で比較検討される方が分かりやすくて良かったのではと考えている。モバイル系記者の中では、人気のahamoに「小盛り」や「中盛り」を作る方が良かったのではという意見が多い。
しかし、ドコモの井伊社長は過去のコメントでサブブランドやahamoの「小盛り」をきっぱり否定している。サブブランドについては、2020年、当時の武田良太総務大臣が「メインブランドで(料金を値下げし)なければ不親切」と発言。ahamoはどう見てもサブブランドとして考えられていたはずなのに、発表会では頑なに「ドコモの料金プラン」として説明された。「小盛り」については、「エコノミーMVNO」で対応するとしていた。
ドコモとして、これらの発言を今さらひっくり返すわけにはいかないのだろう。政府が約3割の株式を所有するNTTグループ企業で、身動きしにくい立場については気の毒に思わなくもない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ドコモ、新料金プラン「イルモ」「エクシモ」登場 「ギガホ」「OCNモバイルONE」は終了
NTTドコモは20日、「新料金戦略発表会」で新料金プラン「irumo(イルモ)」と「eximo(エクシモ)」を発表した。どちらも7月1日に提供を始める。
「OCN モバイル ONE」新規受付は26日まで 既存ユーザーにはサービスを継続
NTTレゾナントは20日、NTTドコモとの合併を前に自社ブランドサービスの新規申込受付を順次終了すると発表した。
「通信料金が分かりにくいプランはいらないモ〜!」 日本通信、ドコモ新料金に“チクリ” SNSでも「複雑」と不評
「分かりにくい」「実質値上げ」と不評なドコモ新料金。SNSでは一般ユーザーだけでなく、MVNO事業者からも批判の声が。
ドコモ、新料金プランのグラフを“修正” 「高さがおかしい」とのツッコミ受け
ドコモの新料金プラン「eximo」のグラフが話題となっている。該当のグラフは、基本料金から各種施策を適用した割引額を3段階で表記したものだが、見せ方がおかしいとの指摘が集まっているからだ。同社は同日中にグラフを修正した。
ドコモの最安プラン「イルモ」はまるごと通信障害対策? 他プランより先に通信速度制限を受ける仕様に
NTTドコモが20日に発表した新料金プラン。サービスサイトも公開され、発表会では語られなかった細かい仕様も明らかになった。例えば混雑時の通信速度の制限についてだ。