PayPay社は7月10日、2022年の年間決済金額と決済回数が、どちらもコード決済の中で約67%のシェアを確保したと発表した。併せて、経済産業省の調査結果から、22年にコード決済は交通系ICカードを含む電子マネーを初めて超えたとアピールしている。
PayPayの22年の決済回数は約47億回、決済取扱高は約7.3兆円だった。キャッシュレス推進協議会が公表した「コード決済利用動向調査」によると、シェアは金額/決済回数ともに約67%となった。
経済産業省が4月6日に公表した調査結果(2022年のキャッシュレス決済比率)では、キャッシュレス決済のうちコード決済の比率が2.6%と電子マネー(2.0%)を初めて超えた。決済回数はコード決済が前年比44%増の約70億回、電子マネーは約59億回だった。
コード決済はPayPayを含め16社が提供している。PayPayは「決済の多様化が進む中、日常生活における決済シーンでコード決済が浸透し、クレジットカードに次ぐキャッシュレス手段として定着している」とした。
関連記事
- PayPayは「汗をかかずにもうかるシステム」か? コード決済の手数料がTwitterで物議に
ある店舗が掲載したと思われるポップを撮影したツイートが話題になっている。「PayPayの2022年度決算取扱高が10兆円と聞いて(PayPayの取り扱いを)やめました」などと記載があり、決済システムの手数料について議論が巻き起こっている。 - PayPay、他社クレカ締め出し延期 25年1月から 「ユーザーを混乱させ反省」
PayPayは22日、他社クレジットカードによる決済を停止する期日を2025年1月に延期すると発表した。 - 2022年、キャッシュレス決済利用額が初の100兆円超 経産省が発表 利用率も過去最高36%に
経済産業省は、2022年の国内のキャッシュレス決済額が111兆円で過去最高だったと発表した。 - 「PayPay改悪」トレンド入り 他社クレカ締め出しの理由は「総合的に判断した結果」
PayPayが他社クレジットカードの“締め出し”を始める。銀行口座やコンビニATMからのチャージなど旧来からある支払い方法は引き続き利用可能だが、クレジットカードに関していえば、8月1日からPayPayカードが発行するもの以外での支払いができなくなるという。 - PayPayの「他社クレカ締め出し」、延期を検討へ ソフトバンク宮川社長が明かす
PayPayが8月1日から実施予定としていた、他社クレジットカードによる決済の終了について、延期を選択肢に検討を始めたとソフトバンクの宮川社長が明かした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.