ニュース
「Jアラート」の試験が開始直前で急きょ中止に 北朝鮮の弾道ミサイル発射が影響か
消防庁が7月12日に実施予定としていた、全国瞬時警報システム「Jアラート」の緊急情報伝達試験について、各地方自治体が中止を発表している。同日午前9時59分ごろに、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたためとみられる。
消防庁が7月12日に実施予定としていた、全国瞬時警報システム「Jアラート」の緊急情報伝達試験について、各地方自治体が中止を発表した。同日午前9時59分ごろに、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたためとみられる。
Jアラートは、弾道ミサイルなどが日本に落下する可能性がある場合に、情報を瞬時に伝えるためのシステム。試験では、多くの市区町村で防災行政無線などによる「これは、Jアラートのテスト」といった放送や、防災情報メールなどを送信する予定だった。
試験は午前11時に開始予定だったが、弾道ミサイルが発射されたあと、試験開始30分前を切ったあたりで各自治体が中止を発表した。
なお、北朝鮮が発射した弾道ミサイルは、日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したと見られる。
関連記事
- 北のミサイル発射で「空襲警報」一時トレンド入り その後、情報を訂正した「Em-Net」とは?
13日午前7時55分ごろ、北朝鮮が発射した弾道ミサイルとみられるものが北海道に落下するおそれがあるとして、避難を呼びかける「国民保護に関する情報」が発出された。その後、官邸は「エムネット」の情報を訂正した。 - 本当にミサイルが飛んできた時、どう行動する?
北朝鮮から相次いでミサイルが発射されている。実際にミサイルが日本の領土に落ちそうな状況となった時、われわれはどのように行動すれば良いのだろうか。 - Jアラート、東京島しょ部に警戒情報を誤配信 北朝鮮のミサイル発射で
4日の北朝鮮によるミサイル発射直後、東京都の島しょ部に出た警戒情報(国民保護情報)は誤配信だった。松野官房長官は原因を調べる考えを示した。 - 楽天モバイル、「Jアラート」の緊急速報メール配信できず 原因はNTTコムの設定ミス
北朝鮮が10月4日朝に発射した弾道ミサイルについて、楽天モバイルは、全国瞬時警報システム「Jアラート」の緊急速報メールが配信されなかったことを明らかにした。原因について、同社はJアラートを管轄する消防庁と共同で調査を実施。消防庁は、4日午後7時に保守管理を委託している事業者の設定ミスだったと発表した。 - Jアラートの音はなぜあんなに不快なのか 分析してみた 隅々まで設計された音の秘密
10月4日朝に北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、政府がJアラートで警戒を促した。Twitterでは「Jアラートの音怖い」「ドキッとしてしまう」「気持ち悪い」といった反応が見られた。このような警戒音は緊張感などを演出するためかなり作りこまれたデザインになっている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.