サイバーエージェント、ゲーム事業で1億円の赤字 「ウマ娘」ヒット以来初の赤転 バブル崩壊か
サイバーエージェントは、2023年9月期第3四半期(4月〜6月)の連結決算を発表した。ゲーム事業の売上高は337億円、営業利益は1億円で赤字となり、同社は「収益性の高いゲーム事業が大幅減益となった」と理由を説明している。
サイバーエージェントは7月26日、2023年9月期第3四半期(4月〜6月)の連結決算を発表した。ゲーム事業は、傘下のCygamesが2021年2月にリリースしたスマートフォン向けゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」(以下、ウマ娘)のヒット以来、初の赤字決算に。売上高は337億円(前年同期比27%減)、営業利益は1億円の赤字だった。
同社のゲーム事業は、ウマ娘のリリース後に大きく数値を伸ばしており、21年の4〜6月の決算では、442億円の黒字にまで成長していた。以降も黒字を継続していたが、藤田晋代表取締役社長は「ゲーム事業は、前期でゲームの周年イベントが重なって好成績となったが、(今期は)その反動が大きく減収減益になった」と話す。
ウマ娘については「長く愛されるコンテンツになっているし、2023年には新アニメの放送、24年には家庭用ゲームもリリースする。今後の見通しも明るいと思う」と説明した。
サイバーエージェントのゲーム事業では、23年中にもゲームシリーズ「ファイナルファンタジー」や漫画「呪術廻戦」のスマートフォン向けゲームアプリをリリース予定。藤田社長は「2つとも、当社としては大きな期待を寄せている大型タイトル。今後はこれらもプラスに働いてくはず」とコメントした。
同社の第3四半期単体での連結決算は、売上高1717億3800万円(前年度比0.2%減)、営業利益は14億3500万円(同86.2%減)。メディアや広告事業で増収したものの、ゲーム事業の減益が響き、全体でも減収減益になった。
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