工事いらず、4万円の「ポータブルクーラー」で部屋はどのくらい冷やせるか? 検証してみた:知らないと損!?業界最前線(2/4 ページ)
室内でも熱中症のリスクがある夏本番。エアコンのない部屋や使えない部屋で重宝するのがスポットクーラーだ。工事不要で使える置き型のエアコンで、エアコンの故障時、交換までに時間がかかるときにも便利。近年広がりを見せているが、本当に実用性があるのかを、実際に使って検証してみた。
持ち運びできるコンパクトサイズのスポットクーラー
「除湿機能付きポータブルクーラー」は、本体上部にハンドルを搭載。手軽に持ち運んで使えるコンパクトサイズのスポットクーラーだ。本体前方の吹出口から冷えた空気が出て、後方の排熱用吹出口から熱い空気が排気される仕組み。付属の排熱ダクトは簡単に脱着できる。
運転モードは冷風、除湿、送風の3つを搭載しており、冷風モードでは室温の−7度の風が出る仕組み。室温17〜38度の環境で利用でき、風量は3段階で調整できる。さらに1日当たり4.4Lの除湿機能も搭載(タンク容量は1L)。コンプレッサー式なので気温が高い時期もしっかり除湿できる。梅雨時期などは除湿機としても使えるというわけだ。
なお大型のスポットクーラーの中には、一般的なルームエアコンのように温度を指定して部屋全体を冷やせるタイプもある。いずれもコンプレッサーで熱交換を行って部屋を冷やす以上、冷気とともに熱風も排出されてしまう。この排熱をどうするかが、スポットクーラーを導入する上での一番の課題となる。
基本的に排熱は、窓やドアの外に排熱ダクトを出して行う。しかし窓から排熱する場合は、防犯上、専用カバーの取り付けなどが必要となり、工事不要というメリットが薄くなってしまう。
今回はエアコンがついていない6畳間に「除湿機能付きポータブルクーラー」を設置し、ドアの隙間から玄関に向けて排熱する形で試してみた。
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