ニュース
正社員のテレワーク率低下、22.2%に 5類移行で「出社」増える
正社員のテレワーク率は22.2%と、2020年4月以降最低水準に。5月にコロナが5類に移行し、オフィス回帰が進んでいるようだ。
正社員のテレワーク率は22.2%と、2020年4月以降最低水準に――調査会社のパーソル総合研究所が、2023年7月に行った3万人規模の調査でこんな傾向が出た。5月に新型コロナ感染症が「5類」に移行して以降、オフィス回帰が進んでいるようだ。
正社員のテレワーク実施率は、2020年3月の調査では13.2%だったが、4月に27.9%と倍増。22年7月までは25%前後を維持していた。だが今回の調査で25%を割り込み、オフィス回帰が鮮明になった。
実際、5類移行後に「出社の頻度が増えた」と答えた人は24.6%と、減った人(6.8%)を大きく上回った。
企業規模別では、大企業ほどテレワーク実施率が高い傾向だ。職種別では、Webクリエイティブ職で64.5%、コンサルタントが61.4%と高い。
業種別では情報通信業が最上位で55.3%、学術研究、専門・技術サービス業が28.6%と続くが、どの業種でも実施率が低下した。
雇用形態別に見ると、正社員のテレワーク率は高水準だ。非正規雇用の平均は13.9%。派遣社員が16.4%と比較的高めだが、パート・アルバイトは9.8%と最低水準だった。
2023年7月13日から18日にかけ、調査会社モニターを用いたインターネット定量調査で実施。全国の就業者20〜59歳男女、勤務先従業員人数10人以上を対象にした。有効回答数は正規雇用が2万4644、非正規雇用が5968、公務員・団体職員が302。
関連記事
- ITエンジニアの4割超が「出社増えたら転職する」 オフィス回帰の企業は増加中
ファインディは、テレワークからオフィスへの出社に転換すると聞いて転職を決めたITエンジニアの割合が44.8%に上るとの調査結果を発表した。 - テレワーク中のサボり、6割以上が「ある」 約9割の上長が「黙認」
キャリアや働き方の研究や調査を行う「Job総研」を運営するライボ(東京都渋谷区)が、「2023年 リモートマネジメント実態調査」を実施した。その結果、68%がリモートマネジメントで課題があると回答し、「メンバーの業務進捗の把握」が最も多い課題と分かった。 - 夏の理想の働き方は「テレワーク」 6割超が回答 「猛暑なのに出社しかできないのはおかしい」 Job総研調べ
理想の夏の働き方は、テレワーク派が6割超──キャリアや働き方の研究や調査を行う「Job総研」を運営するライボは、そんな調結果を発表した。一方、実際の働き方を聞くと、回答者の68.6%が「出社多め」と答えた。 - 新幹線「のぞみ」に1.5席分使えるシート PC作業しやすく
「のぞみ」で、1人が1.5席分幅のエリアを利用でき、ノートPC作業などを快適に行える「S Work Pシート」が10月スタート。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.