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ソフトバンクG傘下の英Arm、Nasdaqに上場申請
ソフトバンクG傘下の英Armが米Nasdaq以上でのIPOを申請した。同社は買収された2016年に英ロンドン証券取引所での上場を廃止した。ソフトバンクGはArmのNVIDIAへの売却を検討したが2022年に断念した。
ソフトバンクグループ傘下の英Armは8月21日(現地時間)、米証券取引委員会(SEC)に対し、Nasdaq市場での新規株式公開(IPO)を申請したと発表した。ティッカーシンボルは「ARM」。普通株式に代わる米預託株式(ADS)を売り出す。公開価格はまだ公表されていないが、上場時の時価総額は600億ドル以上になるとみられている。
Armは2016年9月にソフトバンクGに買収された段階で、英ロンドン証券取引所における上場を廃止し、ソフトバンクGの100%子会社になった。
その後、ソフトバンクGは2020年9月にArmの米NVIDIAへの売却を発表したが、米FTCなどの規制当局からの強い反発に直面し、2022年2月にこの契約を解消することで合意したと発表した。ソフトバンクGはその時点で、2022年度中の再上場を準備していくとしていた。
SEC提出書類によると、2023年度の売上高は26億8000万ドル、純利益は5億2400万ドル。2022年度の売上高は27億ドルで、前年比でわずかながら減少した。
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