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デジカメで「白黒写真」──なんでもないスナップを無駄に意味ありげな写真に仕上げるテクニック:荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)
モノクロ写真……というよりかは白黒写真に興味を持った人にお贈りする「白黒は面白いよ入門」である。カラーで撮影した後のいじり方を中心に解説しよう。
まずはカラー写真を開いたら、基本補正の色表現をカラーから白黒にする。
カラーを抜いて白黒になる。まあそれはその通りだ。
でも白黒写真の面白さはそれだけじゃない。色がないからこそ、ちょっとした階調のコントロールで写真ががらっと変わるのだ。
まずはこちらを。
左が元のカラー写真。右がLightroomで「白黒」に変換したもの。カメラはNikon Z 8だ。レビュー時にRAWデータでも撮ってあったので引っ張り出してみた。
これをいじってみよう。
最初にハイコントラストで明暗がはっきりくっきりした白黒写真してみた。
階調コントロールを使い、白レベルを上げてちょっと飛ばし気味にし、黒レベルを下げて黒をぎゅっとシメ、あとはハイライトとシャドウで微調整。単にコントラストを上げるよりもこっちの方が細かく調整できて面白い。
次はその逆。少し露光量を上げて全体に明るくし、ハイライトを落とし、シャドウを持ち上げることで階調を柔らかくしてみた。
微調整は必要だけど、さっきのとは雰囲気が全然違う。
色をコントロールしてみよう
こんな風雨に階調のコントロールで雰囲気をがらっと変えられるのはハマるところであるが、もっと面白いのは色だ。
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