速報
Google、サードパーティCookie廃止に向けて「関連性と測定API」一般提供開始
Googleは、2024年末のサードパーティCookie廃止に向けて、「関連性と測定API」の一般提供を開始した。また、ユーザー向けに新しい広告プライバシーコントロールもリリースした。
米Googleは9月7日(現地時間)、2024年末までにサードパーティCookieを段階的に廃止するという目標に向けて、プライバシー保護の代替手段であるプライバシーサンドボックスの「関連性と測定API」の一般提供を開始すると発表した。
「APIの一般提供は、広告主や開発者が自社の製品やサービス内でプライバシーサンドボックスの使用を拡大できることを意味する」。
なお、GoogleがA/Bテストを実行するため、現時点ではChromeユーザーの3%はまだ影響を受けない。APIの一般提供をユーザーの100%に拡大するのは「向こう数カ月以内」になる。
また、ターゲットに設定できる関連広告トピックのカスタマイズや無効化など、プライバシーサンドボックス機能をユーザーが管理できるようにする新しい広告プライバシーコントロールもリリースした。
Googleは、EUや米国の規制当局が広告目的の個人情報収集を問題視しはじめた2019年ごろからサードパーティCookieの廃止に取り組んでいる。何度か実施を延期しているが、現在「広範な業界からのフィードバック」を受けており、予定している2024年末までの実施に先立って大幅な変更を加える可能性は低いとしている。
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