フジテレビ、中国bilibiliと協業 新たなアニメ枠を開設 「アジア発で世界的ヒット狙うアニメを作る」

フジテレビは、動画配信サイト「bilibili」を運営する中国のbilibili社と協業すると発表した。10月から深夜に新しいアニメ放送枠「B8station」を開設し、bilibiliが制作・配信するアニメの日本語吹き替え版を放送する。

[松浦立樹，ITmedia]

　フジテレビは9月26日、動画配信サイト「bilibili」を運営する中国のbilibili社と協業すると発表した。10月から深夜に新しいアニメ放送枠「B8station」を開設し、bilibiliが制作・配信するアニメの日本語吹き替え版を放送する。

フジテレビが中国のbilibili社と協業

B8stationのロゴ

　初めに同枠で配信するのは、サスペンスアニメ「時光代理人 -LINK CLICK-」。2021年4月にbilibiliで配信したところ、4カ月で総再生回数1.6億回を突破。日本でも22年1月にTOKYO MXやBS11などで第1期を放送していたが、フジテレビでも第1期を10月15日から毎週日曜26時20分に放送する。

「時光代理人 -LINK CLICK-」

　24年1月には放送枠を毎週水曜25時25分へ移動し、「時光代理人 -LINK CLICK-」の第2期や、妖怪小説をモチーフにしたアニメ「百妖譜（ひゃくようふ）」などを放送予定。他にも、フジテレビとbilibili社が共同制作するアニメも企画中という。

「時光代理人 -LINK CLICK-」第2期

「百妖譜（ひゃくようふ）」

　両社は今回の協業を通して、互いのコンテンツ提供や各IPを活用した共同制作、新規IPの共同開発などを行い、アジア発で世界的ヒットを狙うアニメーションの制作を目指す。

フジテレビ・大多亮専務（左）、bilibili・張圣晏副総裁（右）