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パナ「G9PROII」は5年ぶり写真メインのハイエンド “手持ちハイレゾ”で1億画素の写真も荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/6 ページ)

マイクロフォーサーズの原点ともいえるGシリーズの最新モデル「G9PROII」。マイクロフォーサーズで写真を撮る皆様、お待たせしました、という感じだ。

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 ライブビューで仕上がりを確認しながら、比較明合成をするという、OMシリーズでお馴染みの機能だ。たまたま花火大会があったので、遠くから望遠で花火を狙ってみたのがこちら。


ライブビューコンポジット機能は花火を撮るのに最適。10km近く離れた場所から望遠で撮影。思ったよりきれいに撮れててありがたい(100-400mm 161mm F8 ISO100)

 ついでに、今回、100-400mmがリニューアルして2xのテレコンに対応したというので付けてみた。

 F6.3に2xのテレコンをつけたらF13になるわけで、1600mm相当F13……となるととりあえず月を撮ってみたくなるよね。


三脚を使って月を撮影。晴れてたこともあり、ディテールまでしっかり撮れたのだった(100-400mm×2 1600mm 1/50秒 F13 ISO200)

 1600mmとかいわれたら、とりあえず月を撮っちゃうよね。

 と、久々のGシリーズなので写真をメインにみてきたけど、LUMIXなので動画も充実。4Kで120fps対応や外部SSDにProResで記録できるようになった。GH5IIやGH6に対して「像面位相差AF」を持ってるという強みがあるので、そっち系の引き合いもありそうだ。

 本体のHDMIコネクターもタイプAを採用している。


タイプAのHDMIコネクターやマイクやヘッドフォン端子。USC Type-C端子はUSB PDによる給電しながらの撮影にも対応する

 メディアはSDXCカードのデュアルスロットでUHS-IIに対応している。


メディアはSDカードのデュアルスロット。UHS-II対応だ

 今回、発売前の機材だったので細かい言及は避けたが、AF-Cで追いかけたときの安定性は像面位相差AFを何年も前から手がけてるメーカーに一日の長があるかなと思ったし(それはS5IIの時も感じた)、超高感度時にディテールが甘くなる(その分ノイズは少ない)のもちょっと気になったかな。

 でも、グリップした感じや操作感、使い勝手はばつぐんにいいし、レスポンスもよくてストレスがないこと、パナソニックならではの画質の安定感はさすが。フラッグシップ機として相応しい様々なシチュエーションに対応してくれるカメラだ。

 でもって、LEICAモノクロームは常用したくなるクオリティである。

 久々に登場した本格派のマイクロフォーサーズ機。

 古くからマイクロフォーサーズ機を使っている身としても(実は最初に買ったミラーレス一眼がパナソニックのGH1だった)、まだまだがんばってほしいなと思うのである。

 フラッグシップ機が出たので、次はマイクロフォーサーズならではのコンパクトさを持つGXシリーズの後継機も見たい。

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