「α7C II」「α7CR」一緒に試す──画質と操作系の大幅アップデート、α7Cユーザーは買い換えて良し!:荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/7 ページ)
「α7C」はコンパクトでエントリー向けにいいけど中身がそろそろ古くなってきたなあ、後継機が欲しいなあ、と思ってた矢先に登場したのが「α7C II」である。高画素版の「α7 CR」も同時に投入された。
夜景はF8まで絞り、思い切りISO感度を上げて撮ってみた。
最後は青空ものを。河原の土手を走るロードバイクとともに(自転車がカーブミラーにかぶってしまったのは勘弁)。
α7Cユーザーは買い換えてOk
今回は写真メインで見てきたが、動画関連もα7シリーズなので当然充実。VLOGCAMのZV-E1で採用されたオートフレーミング機能も搭載している。
1週間ほど使ってみて思ったのは良くも悪くもα7Cらしさを残しつつ、中身は思い切りブラッシュアップされ、画質も上がってる、ってこと。
特に初代機はボディがコンパクトなぶん操作系に不満があり、メニューデザインも前世代のものでセッティングを変えるのもなかなか面倒だったが、α7C II/CRはダイヤルが増えた上に、メニュー構造も最新のデザインになり、さらにタッチパネルをうまくUIも装備されて使い勝手が大きく向上したのだ。
スマートフォンとの連携も優秀で(最初にスマートフォンとの連携をうながされるので、そこで設定すればいい)、バックグラウンドで位置情報も付けてくれる。
シャッター回りに弱さはあるが、スナップメインのフルサイズカメラとしては非常に良くてコストパフォーマンスも高い。
α7Cユーザーは買い換えちゃってOk、と思うし、操作も分かりやすいので初めてのミラーレス一眼としても良い選択だ。
α7CRに関しては、α7C IIとの価格差がかなりあるので、コンパクトボディで高画素なモデルが欲しい、という人向けだ。
ソニーに望むことがあるとすれば、α7C系のコンパクトボディに似合うレンズかな。レンズキット以外のズームレンズはたいていα7C IIに付けるには太くてバランスがイマイチなのだ。かといってグリップエクステンションを付けるのも違う気がするし。
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