それをNintendo Switchに移植したのは21年12月だ。理由は「コンテンツをきっかけにブランドを知ってもらいたい」という思いから。移植は外部の開発会社に委託した。
もちろんスマートフォンアプリという選択肢もあったが、「たくさんのアプリに埋もれてしまうより、少しでも目立つ可能性が高い、My Nintendo Storeで提供することにした」という。もっとも、最近まであまり話題になっていなかったのは周知の通りだ。
その間にpopInは、プロジェクター事業を中国のスマートプロジェクター大手・XGIMIに譲渡し、XGIMIは新会社「Aladdin X」を設立して事実上の後継会社とした。スイカゲームのパブリッシャーが「popIn」で、開発会社として「Aladdin X」の名前が出てくるのは、そうした事情による。
偽物も登場、スマホへの移植は?
配信開始から2年弱も鳴かず飛ばずだったスイカゲームだが、最近になって急に人気が出始める。一説には人気ストリーマーがお気に入りアプリとしてスイカゲームを紹介したことがきっかけだったという。
最近では毎日のようにYouTubeにプレイ動画が上がり、大手プロダクションのバーチャルYouTuber(VTuber)も多数参戦。X(旧Twitter)では1カ月で30万件以上のポストがあり、「スイカゲーム引退」なんてワードがトレンド入りする状況だ。
Aladdin Xはスイカゲームのダウンロード数を公表していないが、My Nintendo Storeのダウンロードランキングでは現在1位。偽物のスマホアプリまで登場する人気ぶりとなっている。
ではスマートフォン向けにスイカゲームを移植する予定はないのだろうか。
Aladdin Xは「ご要望の声は頂いており、大変ありがたいのですが、現状具体的な予定はない状況です」としている。当面はスイカゲームをしたいなら、Nintendo SwitchかAladdin Xのプロジェクターを購入するしかないようだ。
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