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スマートホーム規格「Matter」が「1.2」に ロボット掃除機やエアコンをサポート
AppleやGoogleが参加するスマートホーム規格策定団体CSAが、スマートホーム規格「Matter 1.2」をリリースした。ロボット掃除機やエアコンなど、新たに9種類のデバイスをサポートする。
スマートホームの相互運用性規格策定を目指す団体CSA(Connectivity Standards Alliance)は10月23日(米国時間)、通信規格「Matter」の「1.2」をリリースしたと発表した。新たにロボット掃除機やエアコンなど、9種類のデバイスタイプを追加した。
iRobotなどのメーカーがデバイス(ルンバなど)をMatter対応にすれば、Apple Home、Google Home、Amazon Alexaなどで制御できるようになる。
新たに追加されたデバイスは以下の通り。
- 冷蔵庫:ワインセラーやキムチ専用冷蔵庫を含む(韓国SamsungもCSAのメンバー)
- エアコン:空気調和システム(HVAC)とサーモスタットは既に対応済みだが、スタンドアロンのエアコンも対象に
- 食洗機:リモートスタート、進行状況通知、給排水やドアロック以上などのアラームにも対応
- ロボット掃除機:リモートスタート、進行状況通知、モード変更やステータス確認にも対応
- 煙、一酸化炭素警報器:音声および画像での通知の他、バッテリー確認も
- 空気質センサー:Matter対応アプリへの空気質報告
- 空気清浄機:基本操作に加え、フィルターの状態などについても報告
- 扇風機:気流の方向や速度を変更するコマンドを含む全般的な操作
このアップデートで、開発者ツールにも改善が加えられた。SDKで新たなプラットフォームをサポートし、テストハーネスを強化した(詳細はこちら)。
Matterは2019年12月に発表された規格。スマートホームデバイスはプラットホームを横断してシームレスに統合され、安全で信頼できるものであるべきであるという理念に基づいて構築された。現在、Google、Apple、Amazon、IKEA、Samsung Group、LG Electronicsを含む数百社の企業が参加している。
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