Samsung、GoogleとQualcommと共に次世代XR体験を構築する宣言
SamsungはQualcommとGoogleと協力し、次世代XR体験を構築すると発表した。SamsungのイベントにはQualcommのアモンCEOとGoogleのロックハイマー上級副社長が登壇。ロックハイマー氏は「SamsungとQualcommとの提携は非常にエキサイティングだ」と語った。
韓国Samsung Electronicsが2月1日(米国時間)にサンフランシスコで開催した製品発表イベント「Samsung Galaxy Unpacked」の最後に、米Qualcommのクリスティアーノ・アモンCEOと米Googleのヒロシ・ロックハイマー上級副社長が登壇し、3社で「次世代XR体験を構築する」と発表した。
イベントに登壇した、左からQualcommのクリスティアーノ・アモンCEO、Samsung Electronicsの社長兼モバイル エクスペリエンス事業責任者のTMロー(盧泰文)氏、Googleのヒロシ・ロックハイマー上級副社長
XRは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)を含む、仮想世界と現実世界とを融合させる技術全般を指す。イベントでは具体的な構想や計画については語られなかった。
GoogleでAndroidやChromeの上級副社長を務めるロックハイマー氏は「Googleは長期にわたってARおよびVRに投資してきた。次世代体験を提供するには、最先端の高度なハードウェアとソフトウェアが必要だ。だからこそ、SamsungとQualcommとの提携は非常にエキサイティングだ」と語った。
具体的な製品がいつごろ誕生するのかは不明だが、Qualcommのプロセッサを搭載し、Googleの「ARCore」ベースのシステムを備えるSamsung製のハードウェアを開発しているとみられる。
Samsungは2017年に米Microsoftの「Windows MR」搭載MRヘッドセット「Samsung HMD Odyssey」を発表したが、現在は販売していない。
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