Microsoft、「Bing Chat」を「Copilot」にリブランド GPTも作れる「Copilot Studio」も発表:Microsoft Ignite
Microsoftは2月に立ち上げた“AI採用のWebの副操縦士”「Bing Chat」の名称を「Copilot」にリブランドした。法人向け「Copilot」には商用データ保護が適用される。また、「GPTs」やカスタムCopilotを作れる「Copilot Studio」も立ち上げた。
米Microsoftは11月15日(現地時間)、開発者向け年次イベント「Microsoft Ignite」で、2月に立ち上げた“AI採用のWebの副操縦士”「Bing Chat」を「Copilot」にリブランドすると発表した。一般ユーザー向けだけでなく法人向けの「Bing Chat Enterprise」も「Copilot」になる。
Microsoft Entra IDでログインして使うCopilotでは、12月1日から商用データ保護が適用される。
Microsoftには既に、「GitHub Copilot」「Dynamics 365 Copilot」「Copilot in Windows」「Microsoft Security Copilot」「Microsoft Security Copilot」「Microsoft 365 Copilot」などの多数のCopilotがある。Bing Chatはシンプルな「Copilot」となるわけだが、混乱しそうだ。
Microsoftは公式ブログで「Microsoft Ignite 2023では、Microsoft Copilot全体にわたる新しいイノベーションを発表する」とし、「仕事でも生活でも必要なときに適切なスキルを(Copilotで)提供」する、「MicrosoftはCopilotの企業だ」と語った。
同社はまた、米OpenAIの「GPTs」のようにユーザーがローコードでカスタムCopilotを構築できる「Microsoft Copilot Studio」も発表した。Copilot StudioはCopilot for Microsoft 365に含まれており、GPTsやスタンドアロンCopilotなどを構築できる。
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