衛星インターネットで、NTTがAmazonと協業 Starlink競合「Project Kuiper」を日本で提供へ
日本電信電話(NTT)、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、スカパーJSATの4社は、米Amazonが提供する低軌道衛星インターネット「Project Kuiper」との戦略的協業に合意した。日本企業や政府機関、自治体などにProject Kuiperを提供する。
日本電信電話(NTT)、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、スカパーJSATの4社は11月28日、米Amazonが提供する低軌道衛星インターネット「Project Kuiper」との戦略的協業に合意したと発表した。日本企業や政府機関、自治体などにProject Kuiperを提供する。
Project Kuiperは、Amazonが手掛ける衛星インターネットサービスで、2023年10月に衛星2基の打ち上げに成功。向こう6年間で3200基の衛星を打ち上げる予定としている。24年後半から一部顧客やパートナーなどを対象に、βテスト版サービスの提供を開始する予定。この試験には、NTTとスカパーJSATも加わるという。
今回の協業で企業や自治体は、これまで通信環境の確保が難しかったエリアにおいて、一次産業でのIoT活用、建設機械の遠隔操作といったソリューションが導入できるようになる。NTTグループでの活用も見込んでおり、ドコモではProject Kuiperとコアネットワークを接続。山間部や島しょ部など、モバイルネットワークの提供が難しい地域でのエリア展開も予定している。
低軌道衛星インターネットでは米SpaceXの「Starlink」が先行しており、すでに4000基以上の衛星を打ち上げ済み。日本でも22年10月にサービスを開始した。SpaceXはKDDIとパートナーシップを結んでおり、Starlinkを使った5G基地局などの整備を進めている他、24年内にも衛星とスマートフォンの直接通信を提供すると発表している。
なお、ドコモ傘下のNTTコミュニケーションズもStarlinkを取り扱う予定。23年内に法人向け「Starlink Business」を企業や自治体向けに提供するとしている。
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