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会計ソフト「やよい」に“実は確定申告できていなかった”不具合 「再度電子申告してほしい」
クラウド会計ソフト「やよい」シリーズを開発する弥生は、同社開発のソフトで確定申告のデータが正しく送信されない不具合を確認したと発表した。
クラウド会計ソフト「やよい」シリーズを開発する弥生(東京都千代田区)は12月5日、同社開発のソフトで確定申告のデータが正しく送信されない不具合を確認したと発表した。画面上では確定申告が終わったように見えていたが、実際は国税庁にデータは送れていなかったという。
不具合が発生していたのは11月13日〜12月4日。対象のソフトは「やよいの青色申告 オンライン」「やよいの白色申告 オンライン」「弥生会計(やよいの青色申告)」の3種類。期間中、これらのソフトを使って、e-Taxに直接申告できる機能「確定申告e-Taxオンライン」を利用していた場合、不具合に該当する。
不具合の内容は「確定申告e-Taxオンラインの画面上では、確定申告データの送信(電子申告)が完了しているように見えるが、実際には国税庁にデータが送信されていない」というもの。また期間中、「弥生製品からメッセージボックスを確認すると、動作確認テスト用の内容が表示される」という症状も発生していた。
弥生は不具合の修正プログラムを4日午後7時に提供済み。今後は、正しく国税庁にデータを送信可能となり、メッセージボックスも正しく表示されるという。同社は期間中に同機能を使って確定申告をしたユーザーに対し、改めて電子申告を行うよう求めている。
「このたびの不具合により、ご利用のお客さまにはご迷惑をお掛けしましたことを、重ねておわび申し上げます」(同社)
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