「なんでも鑑定団」に“初代iPod”登場 評価額はどのくらい? 「大事なのはビニール」
12月5日に放送したテレビ番組「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)に“未開封の初代iPod”が登場した。依頼人自身は50万円と評価したが、鑑定士はどのくらいを価値を付けたか。
12月5日に放送したテレビ番組「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)に“未開封の初代iPod”が登場した。20数年前に秋葉原で手に入れたが、使わず押し入れにしまっていたという。依頼人自身は50万円と評価したが、鑑定士はどのくらいを価値を付けたか。
初代iPodが発売されたのは2001年。容量は5GBで当時の価格は4万7800円、再生時間は10時間、色はホワイトのみで、スクロールホイールを備えて片手操作が可能だった。MP3ならば約1000曲の音楽を保存できたが、Windowsとの互換性はなく、Mac OS専用であった。
(関連記事:初代iPodのファースト・インプレッション(2001年公開記事))
依頼人は、20数年前に秋葉原で参加したくじ引きイベントでiPodを入手。しかし、Macでしか使えなかったため当時は使うことができず、未開封のまま押し入れにしまい込んでいた。最近、結婚式の資金集めをする中、押し入れにあったiPodを見つけ、ネットオークションに出品したところ、入札額がどんどんに上がっていったため、番組へ鑑定を依頼した。
依頼人本人は、初代iPodを50万円と評価。しかし、番組内でコンピュータジャンルの鑑定を行う、柴田文彦さんの鑑定結果は400万円と、本人評価額の8倍の価値が付いた。柴田さんは「これが今、日本に残っていたのは奇跡に近いのではないか」と話した。
「iPodは音楽産業そのものの在り方まで改革した世界的な技術産業遺産。今、ビニールに包まれた未開封品の値段が爆上がりしており、米国で未開封の初代iPhoneが19万ドル(約2850万円)で落札された。大事なのはビニールで、開封してしまえば30万円で売れるかどうか。22年前にスティーブ・ジョブスがかけた魔法がビニールで封じ込められていると考えてほしい」(柴田さん)
5日放送分は、TVerで12日まで無料配信中。
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