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アイデア家電サンコーの「着る暖房」が、6億の売り上げを稼ぎ出した舞台裏:知らないと損!?業界最前線(6/6 ページ)
「着る暖房」が注目を集めている。ここにきて一気に寒さが増してきたが、光熱費の高騰により暖房器具の選択は切実な問題だ。着る暖房はエアコンなどとは異なり、人だけを暖めるため省エネ効果が高い。着る暖房を数多く手がけるサンコーのプロダクトマネージャーに今季製品の新機能などを聞いた。
家電量販店やホームセンターに、販路も拡大
PC周辺機器やちょっと変わったデジタルガジェットを取り扱うメーカーというイメージが大きかったサンコーだが、近年は家電製品の取り扱い増加とともに販路も拡大。家電量販店やホームセンターでの取り扱い量が増えているという。
「特に着るものは試着してから購入したいという声も大きく、リアル店舗の売り上げが高くなっています。また時期柄、外国人の方がお土産に買われるケースも多いと聞いています」(野崎さん)
これら着る暖房製品が増えている背景にあるのが、モバイルバッテリーの小型化と大容量化だ。熱源として電力を使う場合、消費電力は非常に高くなるが、近年では1万mAhのモバイルバッテリーもかなりの低価格で購入できるようになった。このおかげで電熱線を内部に仕込んだ着る暖房が広がりを見せているのだ。
これまで暖房といえば、エアコンやストーブ、ヒーターなど、部屋全体を暖めるものが一般的だった。しかし着る暖房なら、電気代を大幅に低減できる。また暖かさに加えて、デザイン性や使い勝手も大幅に向上しており、身近な暖房器具としてさらに普及する可能性がありそうだ。
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