小さくても写りは良好、パナソニックの動画カメラ「G100D」はスナップ機としても優秀だった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/7 ページ)
「LUMIX G100D」は、初心者向けの簡単に使えるデジタル一眼であると同時に、動画機能がしっかりしたVLOGカメラという両方に軸を置いた製品なのだけど、実は日常的に持ち歩いてスナップを撮るカメラとしても魅力的なのだ。
シーンモードは20個以上
その他、撮影機能的には古くからのエントリー向けLUMIXを受け継いでいてけっこう豊富である。
シーンモードは20個以上で、ポートレート系だけでも複数ある。カメラの細かいセッティングになれてないという人でも、被写体やどんな雰囲気で撮りたいかに合わせて選べばだいたいなんとかなる。
またデジタルフィルタをかけたクリエイティブコントロールも豊富で、モノクロだけでもいくつも用意されているのだ。
その中から「シルキーモノクローム」で1枚スナップを撮ってみた。この階調が柔らかいモノクロモードはなかなかよい。
今回はダブルズームキットをお借りしたので静止画の話が中心だが、VLOGユーザー向けにトライポッドグリップがセットになった「Vキット」も用意されている。
VLOG用カメラでもあり、前述した内蔵マイク機能もさることながら、強力な電子式手ブレ補正もあり、VLOG撮影に使いたいという人にもよい。
小さくて可愛いカメラながら、写真撮影にもVLOG撮影にも使えるやつなのだ。
エントリー向けという位置づけではあるけど、すでに本格的なデジタル一眼を持っている人でも、携帯性の高いスナップカメラとしてこれを持ち歩いてもよい。実際、そうやって持ち歩いて見ると、軽さが実にありがたく、撮りたいときにすっと構えて撮れる機動力が気持ちいい。
初心者はレンズキットかダブルズームキットで、動画メインで考えてる人は「Vキット」で、気軽に持ち歩いてスナップをばしばし撮りたい人はこのボディに似合う小型軽量の単焦点レンズを付けて、と楽しみ方はいろいろだ。
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