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「SLIM」月面着陸をライブ配信、19日夜 記者会見も生中継
JAXA宇宙科学研究所は、1月19日に小型月着陸実証機「SLIM」の月着陸運用と記者会見の模様をライブ配信すると告知した。
JAXA宇宙科学研究所(ISAS)は、1月19日に小型月着陸実証機「SLIM」の月着陸運用と記者会見の模様をライブ配信すると公式Xアカウントで告知した。YouTubeのJAXAチャンネルで配信する(URL未公開)。
配信は午後11時から。着陸は日付が変わって20日の午前0時20分ごろになる見込みだ。
SLIMは、月へのピンポイント着陸を目指す小型軽量の探査機。2023年9月7日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット47号機で打ち上げられ、同年12月25日に月周回軌道への投入に成功した。
現在は、月に最も近いところ(近月点)で高度約600km、最も遠いところ(遠月点)で高度約4000kmのだ円軌道で月を周回しており、探査機の状態は正常(12月25日時点)。1月中旬までに遠月点を低下させて高度約600kmの円軌道に調整した上、着陸開始の準備を始める。
19日にはさらに高度を約15kmまで下げた後、20日午前0時に着陸のための降下を始める計画。上記の通り、月着陸は20日午前0時20分ごろを予定している。
なお、着陸に成功した後は、マルチバンド分光カメラなどを使って月面の調査を進める。変形する月面ロボット「SORA-Q」も搭載している。
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