Meta、リストラが奏功し純利益3倍に 「AIとメタバースに引き続き投資する」とザッカーバーグCEO
Metaの10月〜12月期決算は、売上高は25%増、純利益は約3倍だった。広告の復調とリストラが奏功した。ザッカーバーグCEOは、長期ビジョンはAIとメタバースだと語った。
InstagramやFacebook、Threadsを運営する米Metaは2月1日(現地時間)、第4四半期(10月〜12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比25%増の401億1100万ドル、純利益は201%増(約3倍)の140億1700万ドル(1株当たり5ドル33セント)だった。広告の復調と大規模なコスト削減が奏功した。従業員数は前年同期比22%減の6万7317人だった。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は391億8000万ドル、純利益は4ドル96セント)を上回った。
マーク・ザッカーバーグCEOは自身のFacebook投稿で「アプリとハードウェアを優れたものにしつつ、AIとメタバースに関する長期ビジョンを達成するために取り組んでいる」と語った。
昨年10月10日に発売した「Quest 3」が好調で、Reality Labsの売上高が同部門立ち上げ以来初めて10億ドルを超えた。だが営業損失も拡大し、過去最大の46億5000万ドルを計上した。
ザッカーバーグ氏は業績発表後の電話会見の冒頭で、同社の長期ビジョンはAIとメタバースだと強調した。「これまでAIとメタバースの両方に多額の投資を行ってきたし、今後も続けるつもりだ」とし、AR、MR、VRが「社会的経験やほぼすべてのカテゴリーの未来の基盤となる」と語った。
Quest 3やRay-Ban Metaスマートグラスについて、出荷台数は明らかにしなかったものの、「非常に好調なスタートを切った」という。
サービスについては、Reelsが好調で、1日当たり35億回再生されており、「InstagramとFacebookの純収益に貢献している」と語った。
ThreadsのMAU(月間アクティブユーザー数)は1億3000万を超えたという。
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