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Appleの「iMessage」はEUのデジタル市場法(DMA)に抵触しないとの決定

欧州委員会は、DMAに基づいて、Appleはメッセージングサービスのゲートキーパーではないという結論に達したと発表した。これにより、「iMessage」で相互運用性を提供する必要はなくなる。

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 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は2月13日(現地時間)、デジタル市場法(DMA)に基づいて、米Appleをメッセージングサービスのゲートキーパーとして指定しないと発表した。これにより、Appleは「iMessage」に(例えばGoogleの「メッセージ」などとの)相互運用性提供を義務付けられることはなくなった。

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 EUは昨年9月にDMAの下、独占的なデジタルプラットフォームを運営するゲートキーパー6社を発表した。

 AppleはApp StoreとSafari、iOSでゲートキーパーと指定されており、iMessageも対象になるかどうかの調査が行われていた。欧州委員会は調査の結果、iMessageは「ゲートキーパーサービスとしての資格がないと判断」した。

 メッセージングサービスでは、米Metaが「WhatsApp」で、米Googleは「メッセージ」でゲートキーパーとされている。

 GoogleはかねてiMessageとメッセージでの会話でメッセージのフキダシが緑になることを問題だとするキャンペーンを展開したり、iMessageでのRCSの採用を提言したりしてきた。Appleは昨年11月、RCSを採用する計画を発表した。

 欧州委員会は同日、米MicrosoftのBing、Edge、Microsoft Advertisingもゲートキーパーサービスとしての資格がないと判断した。MicrosoftはWindowsでゲートキーパーに指定されている。

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ゲートキーパー6社とそのサービス

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